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フルーツパッフェ

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梶井基次郎という小説家を知っていますか。
どうゆう訳か、代表的な私小説の一編を学生時代に読んだことがあって、
内容は捉えどころなく、記憶も朧ながら、
主人公が京都の果物屋で檸檬を手にする場面を妙に鮮明に覚えていました。

そしてその舞台となったお店が寺町に現存しているというのです。
そう、今日は京都で「パフェラッチ!」です。
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寺町二条角にある少々煤けた佇まいの果物店「八百卯」は、1879年(明治12年)創業。
「梶井基次郎 檸檬の店」と自らを紹介しているプレートを覗き見る。

そして、横手の階段を上がっていくと、それを追い駆けるように階下から「おこしやすー」と声が掛かって、
人懐っこい表情のオヤジサンが迎えてくれました。
二階がフルーツパーラーになっているのです。

壁には件の小説「檸檬」の一節が貼られています。


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「そこにでてくる鎰屋(鍵屋)は、あのコンビニのところにあったのよ」という
オカアサンの台詞に応じて、硝子越しにそのあたりを臨む。
嫌いじゃないな、こういうの(笑)。

ワープロで打ったらしきメニューには、流石果物店と思わせる30種類に及ばんとする果物の名が並び、
さらに14種類のパフェが併記されている。

「アボカードパッフェ」「ネクタリンパッフェ」に「イチヂクパッフェ」「ハワイアンパッフェ」。
“パッフェ”とするあたりが、味ではありませんか。

ただ、残念ながら、「檸檬パッフェ」は見当たりません。
そこで、オカアサンのおススメ「フルーツパッフェ」をお願いすることに。


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マスクメロン、オレンジ、バナナ、アボガド、パイン、洋梨などのスライスが織り重ねるように載っている。
生クリームやフルーツソースでデコレートするようなマネなんかせず、
ただただスライスしたフルーツがのる実直さがいい。

皮のついているものも多く、失礼して手づかみで端から平らげていきます。
真ん中に収めたアイスも素朴で懐かしい味わい。

ずっとずっとこの姿だったのだろうねと思う、素っ気なさが時代を感じさせるパフェ、
そしてフルーツパーラーでありました。


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「八百卯」 京都市中京区寺町通二条角榎木町98 075-231-4728




Photo & Written by masapi

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