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枇杷のパフエ

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いつもの村田和人「Again」ライブに向かう道すがら、
そのひとつ手前の西小山で途中下車。

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武蔵小山駅の改札はちょくちょく通っているけれど、
その隣の西小山となるといつ以来なのかと思案することになる。
あ、「杉山亭」以来かな。

少なくとも目黒線が地下化して駅が整備されてからは
初めてなのかもなぁと思いつつ、碑文谷方向へと足を向けます。

小ぢんまりしていい味の横丁があったのだねぇと話しながら、
その先の通りを左へ折れました。


信号の角のところに「氷」の旗が揺れている。
その足元には、果物のオレンジ色や黄色が覗いています。
西小山への寄り道の目的地は、そのくだもの屋さんなのです。

通りの向かいから眺める、昔ながらのくだもの屋さんの佇まいに
癒されつつ、果物たちの前に立つ。

あ、枇杷があるね、安くはないのだね、なんて話しながら
木枠のショーケースを覗き込む。


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なはは、陽射しに色が褪せて、バナナが白くなっちゃてるね。


黒いペンキの手書きな筆致で「フルーツパーラーたなか」とある硝子扉越しに覗く店内から
小さな子供がニンと笑顔を返してくれた。

こんにちは、いいですか、と足を踏み入れたところには、テーブルが3つ。
古びたパイプ椅子に腰を下ろすと、正面のカウンターに
オトウサンとオカアサンが仲良く並んでいる光景に出会えます。


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黄色い紙に書かれたメニューには、「氷」あれこれ。
そして、「パフエ」があるのです。


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「パ」より「エ」の文字の方が間違いなく大きいので、
「パフェ」ではなくて「パフエ」なのだけど、それが愛らしくも微笑ましい(笑)。


初めて訪れる身でありながら、オカアサンに我が侭を云ってしましました。
今さっき店先で見た枇杷でパフエできないですか、と。

え、あ、びわ?やってないのよねぇと応えたオカアサンが
ちょうど奥に入っていたオトオサンにごにょごにょと会話する。

すると、あのね、びわ、できますよ、とオカアサン。
ありがとう、では、枇杷のパフエとピーチパフエ、お願いします。

店先にあった枇杷を箱から外して調理に入ったオカアサン。


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待つ間眺める壁には、例のノリタケペレのサインがあって、
カウンターにはの☆ひとつ半の認定証とトロフィーがある。

そうなんです、ここフルーツパーラー「たなか」は、
れっきとした「きたなシュラン」認定店なのです。


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はい、おまちどうさまね。

わーいと思わず拍手して(笑)、受け取ったパフエのグラス。
マンゴーのそれに似た鮮やかなオレンジ色の半円が重なって、
その間を搾った生クリームが飾っています。

クリームを端に載せたままそーっと口に運べば、
さくっと澄んだ甘さが広がってくる。

旬はこれからよね、と仰るオカアサンに、
でもいいっスおいしいっスと頷いて応えます。


つづく



「たなか」
目黒区原町1-14-16
03-3714-1048





Photo & Written by masapi



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